中小企業診断士・最短合格の受験術

中小企業診断士試験事例T 得点アップのコツ


事例T(人事・組織を中心とした事例)は、
良くも悪くもあまり差が付かない科目です。

つまり、この科目を苦手だという人も、得意だという人もあまりいません。
そのため、いかに平均プラスアルファを取るかがカギです。
実は、この科目のプラスアルファにはコツがあります。
それは、
企業経営理論に出てくる理論や表現を上手く解答に盛り込むという事です。

例えば、「A社の組織上の問題点について対策を述べよ。」
といった問題であれば、普通の得点しか取れない書き方と、
プラスアルファの得点を取れる書き方は、次のような書き方です。

普通の解答例

「〜を行う。理由は、@〜により、やる気を持たせる事ができる、
A〜により社内の人間関係を円滑にできる、
B〜により、社内の情報を共有させる事ができる等である。」

得点アップの解答例

「〜を行う。理由は、@〜により、貢献意欲を持たせる事ができる、
A〜により社内コミュニケーションを円滑にできる、
B〜により、従業員の共通目的を意識させる事ができる等である。」

この違いは、何でしょうか?
普通の解答例は、的を獲ていても普通の表現になっています。
しかし、得点アップの解答例は、ただ的を獲ているのではなく、
さりげなく「バーナードの協働体系論にある『組織が成立する3要素』」
を解答に盛り込んでいます。
採点者から見ると、「お!」と感じてしまうのです。
「表現」の引き出しが重要なのです。
単なる「的を獲た思いつき」では、高い得点にならないのです。
ここで勘違いしてはいけないのは、
解答の中に「協働体系論では〜」
などと人物名や理論の具体名までは出してはいけない事です。
知識のひけらかしではいけません。
あくまで二次試験の解答は実際のコンサルティングと同じなのです。
コンサルティングの場で社長に向かって、
聞いた事もない経営学の知識を、
くどくど語ってもそれはコンサルタントの自己満足以外の何物でもありません。
ポイントは切り口を「さりげなく」盛り込む事です。
同様に、マグレガーのX理論とY理論、
ハーズバーグの動機付け衛生理論、
バーナードの組織均衡論、協働体系論、
野中郁次郎のナレッジマネジメント、
ハーズバーグの職務充実とアージリスの職務拡大、
と例を挙げるとキリがありませんが、
解答に使えそうな理論はたくさんあります。

また、こういった理論からの引用だけでなく
「いかにも組織論的な言葉」を使う事も重要です。
例えば「行動規範」、「組織パラダイム」、「権限委譲」、といった言葉です。
意識していないとパッと出てくる言葉ではありません。
他の言葉に置き換える事は確かにできますが、
こういった言葉を使用した方が得点につながります。

実際の本試験では、与件文と問題文を的確に捉え、
解答の構成を素早く考え、早いスピードで書いていきますので、
かなり慣れが必要です。
実際に本試験で使えるようにするには、
すぐ引き出せる「表現の得意技」をたくさん身につけておく事です。
注意点としては、ムリヤリ理論や言葉をあてはめてはいけないという事です。
問題に即した解答でなければ、本末転倒です。
迷った場合は、普通の言葉、表現で書いてください。

そして、事例Tに求められる知識は、
ほぼ一次試験の企業経営理論の知識そのままで対応できます。
他の二次試験科目と比較し、知識の幅は一番狭い科目ですから、
ほんの少し意識を変えるだけで得点アップにつながります。




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